■男性キャラの謎
●敖潤の謎
西海竜王敖潤の人となりをどう解釈すればよろしいのでしょうか。私は真面目に悩んでおります。情報が無きに等しいのです。彼について何かしら語ってくれたのは我らがラブマシーンセックスピストルズゴーゴーヘブンな捲簾大将ただひとり、しかも客観的に物事を判断する能力が著しく欠如したところがまたステキな捲簾の言うことったら「生ッ白い肌と赤い目が好きになれない」…。生ッ白い男とばかり縁づいた挙げ句赤い目に生まれ変わったのは敖潤の呪いでしょうか。いい気味です。お!何と瓢箪から駒で、呪詛能力があり実行力に富んだ性格の一端が判明しました。神は我に味方せり。この調子でガンガンいきましょう。敖潤にとって、天蓬元帥は買いですが捲簾大将は不可です。何故でしょう。理由1/天蓬が元帥で捲簾が大将だから。…敖潤様はエリート出の闘う竜王です。竜王様にとって元帥だ大将だといった下々の階級にさほど差があるとは思えません。せいぜいタコとイカの違いでしょう。この理由は考えにくいです。理由2/捲簾は上司に対して敬語も使わなきゃ挨拶もしない礼儀知らずだから。おう!そのとおりです。ですが天蓬の語り口は相手を敬う気持ちに裏打ちされたものではなく(つまり敬語ではなく)単なる天蓬語です。「ご老体は敬わないと」などとぬかした舌の根も乾かぬうちに図星をつかれて逆ギレし、年上の李搭天をぶん殴る礼儀知らずなんですよ!閣下!貴方は騙されている!どうやら閣下は生真面目なあまり、人の上っ面をそのまま鵜呑みにするとびきり素直な御方のようです。その癖、懲罰房に捲簾を助けに来たりするのはどういった心理でしょう。「私から持ち掛ければあるいは天帝も…」との発言から察するに、もし捲簾が事前に相談していたら、天帝にその旨を進言してくれるつもりでいたようです。気にくわない部下に対してもその理解に努め、企画も必ず吸い上げる誠に素晴らしい上司です。総合すると敖潤は、とりたてて破綻したところもひねくれたところもない真面目で常識のあるとても素直な方。つまり、わりといい人。…っかー!いい人なんざ女にもてねーぜ?
■……何?